こんにちは。勤務医の藤本です。
今回は根管治療で歯医者さんがどのような視界で治療を行っているのかという事を説明したいと思います。
神経が通っている管(以下、根管)は前回、鍵岡先生に書いて頂いた通り奥の歯に行けば行くほど根管数も増え、形も複雑となります。
奥歯であったり形が複雑そうであると判断した場合はマイクロスコープを用いて根管治療を行うことがあります。
では、マイクロスコープで見るのと目視とでは見え方はどう違うのかというのを画像にしてみたいと思います。
今回の画像は左上の6番目の歯です。
模型では根管は3根管です。
上の画像がマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使わずにミラーで見た根管。
下の画像がマイクロスコープを用いて3つある根管の一番内側(口蓋側)の根管のみを拡大している画像です。
カメラの画質の関係上多少ボケていますが実際にマイクロスコープで見ているものはもっとクリアに見えています。
この様にマイクロスコープで見ると3つの根っこの中まで見る事が可能になります。
一度根管治療をし、根管に詰め物をした歯が再度感染してしまい根管を治療する場合など以前に詰めていた物を取る際には必ずマイクロスコープを使用し徹底的に根管内に詰めていた物を除去していきます。
そうする事で感染源を排除し、再根管治療になる可能性を可能な限り低くしています。
当院ではマイクロスコープやNi-Tiファイルなど症例に応じて様々な物を用いて根管治療を行っています。
ご不明な点などがあればまたお気軽にお声がけ下さい。