こんにちは。勤務医の伊藤です。
皆さんは「睡眠時ブラキシズム」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
睡眠時ブラキシズムとは眠っている時に無意識に行ってしまう食いしばり(クレンチング)や歯ぎしり(グライディング)といった歯を噛みしめる運動のことで、8割くらいの人がこの睡眠時ブラキシズムを行っているといわれています。
このような運動は起きている時に行う正常な運動とは違い異常に強い力が発揮されてしまっています。
このために歯や被せ物に強い負担がかかり歯の磨り減り(咬耗)や被せ物、入れ歯の破壊、歯周病の悪化、顎の関節の痛み(顎関節症)といったいろいろな問題が起きやすくなるといわれています。
睡眠時ブラキシズムへの対策としては、ナイトガード(寝ている時につけるマウスピース)をつけることで歯や被せ物にかかる力を緩めるというやり方があります。
当院でもナイトガードを使った睡眠時ブラキシズムの治療を行っていますので、歯の磨り減りや顎の関節の痛みが気になる方はいつでもご相談ください。